2007年11月05日
コラーゲンと煮こごり
子供の頃、冬の朝に前の晩の残りの鍋のふたをあけて、びっくりした経験がありませんか。煮汁が魚ともども固まっている様子は不思議でしかたありませんでした。
今にして思えば、これこそが、日本料理の伝統の煮こごりなのでした。
煮こごりは、煮凝とか煮凍と書きます。
ゼラチン質の多い魚を骨ごと煮て、その煮汁を冷やすとゼリー状に固まるところから、その名前がつけられました。
とくに、カレイ、ヒラメ、サメなどはゼラチン質が多いので、煮こごりができやすいといわれています。
日本料理では、魚によってできるものを煮こごりというのですが、鶏の骨つき肉の煮こごりや、韓国料理のサテピョンのように、牛のアキレス腱を使ったものもあります。
煮こごりにはコラーゲンが凝縮されています。煮こごりイコール、コラーゲンといっても言い過ぎではないでしょう。
冷蔵庫のない時代に、夏には固まらないゼラチンが、冬には固まるのを発見して料理のレパートリーにしてしまうのですから、粋な話ですね。日本人の知恵の奥深さに感嘆します。
帝国ホテルの特製、コンソメゼリーの煮こごりというのも販売されています。エビ、ホタテ、カニ、茸、茸・野菜の5種類で、健康志向にも配慮して、すべて20キロカロリー以下と低カロリーに抑えられています。
煮こごりは、ホテルのレストランでも人気のあるメニューのひとつ。この人気に目をつけて、独自の製法に新開発のレトルト製法を使い、4ヶ月の保存が可能になったものです。
また、最近は日本料理の先付けに煮こごりのようなものが出てくることがあります。よく見ると野菜や魚の身が少し入っています。
これはゼラチンを使って固めたもので、人口煮こごりとでも言うのでしょうか。でも、ゼラチンはコラーゲンですから積極的に食べましょう。
コラーゲン
今にして思えば、これこそが、日本料理の伝統の煮こごりなのでした。
煮こごりは、煮凝とか煮凍と書きます。
ゼラチン質の多い魚を骨ごと煮て、その煮汁を冷やすとゼリー状に固まるところから、その名前がつけられました。
とくに、カレイ、ヒラメ、サメなどはゼラチン質が多いので、煮こごりができやすいといわれています。
日本料理では、魚によってできるものを煮こごりというのですが、鶏の骨つき肉の煮こごりや、韓国料理のサテピョンのように、牛のアキレス腱を使ったものもあります。
煮こごりにはコラーゲンが凝縮されています。煮こごりイコール、コラーゲンといっても言い過ぎではないでしょう。
冷蔵庫のない時代に、夏には固まらないゼラチンが、冬には固まるのを発見して料理のレパートリーにしてしまうのですから、粋な話ですね。日本人の知恵の奥深さに感嘆します。
帝国ホテルの特製、コンソメゼリーの煮こごりというのも販売されています。エビ、ホタテ、カニ、茸、茸・野菜の5種類で、健康志向にも配慮して、すべて20キロカロリー以下と低カロリーに抑えられています。
煮こごりは、ホテルのレストランでも人気のあるメニューのひとつ。この人気に目をつけて、独自の製法に新開発のレトルト製法を使い、4ヶ月の保存が可能になったものです。
また、最近は日本料理の先付けに煮こごりのようなものが出てくることがあります。よく見ると野菜や魚の身が少し入っています。
これはゼラチンを使って固めたもので、人口煮こごりとでも言うのでしょうか。でも、ゼラチンはコラーゲンですから積極的に食べましょう。
コラーゲン
2007年11月05日
コラーゲンと骨
丈夫でしなやかな骨をつくるのに、大部分が線維状のたんぱく質であるコラーゲンが欠かせません。骨は、コラーゲンの線維を網の目のように張り巡らし、これをムコ多糖たんぱく質(プロテオグリカン)という糊で固めます。その骨組みにカルシウムやリンなどを沈着させます。
骨の成分の約80%はカルシウム、リンなどの無機質です。残りの20%は有機質で、そのうちの90%がコラーゲンです。私たちの体のカルシウムの99%は骨にあります。残りの1%は血液などの体液の中にあります。体液のカルシウムは、リンパ球に活力を与えたり、ホルモンの量の交通整理をします。
骨以外の1%のカルシウムが足りなくなると、骨のカルシウムが溶け出して応援にかけつけます。足りなくなる一方のときには、応援も大車輪になり、骨のカルシウムがどんどん血液の中に動員されて失われることになります。
骨がつくられる仕組みには、二通りあります。
一つは、成長期に軟骨からつくられる仕組みです。これは骨に長さを加えます。どんどん身長が伸びていき時期は、骨が盛んにつくられる時期です。
大人になると、骨は骨膜の下から新しくつくられて、その太さを保ちます。
骨は、常に新しくつくられ、一方では、古くなった骨は破壊され、血液中に再吸収されます。
骨の一生をみますと、成人になるまでは、次第に強く太いものになっていきますが、あとはだんだんと衰えていきます。しかし、老化の速度に個人差があるように、骨の老化にも個人差が生まれます。
まわりを見回してみても、同じ年代の人でも、腰が曲がってきたり、いつも腰痛を訴える人もいれば、姿勢が良くて元気に歩いている人もいます。
コラーゲンの補給をこころがけないかぎり、年を重ねるとともに、鉄筋の骨組みにあたるコラーゲンの線維が老化して不自然な架橋をつくります。架橋が張り巡らされると同時に、コラーゲンの新陳代謝も衰えて、どんどん分解され吸収されていきます。
その結果、コラーゲンの組織は弾力性をなくすとともに粗くなり、隙間ができてカルシウムやリンがくっつきにくくなります。
このような状態では、骨の組織が粗くもろくなってきます。大根にスが入ったように、骨がスカスカになってきます。これが骨粗しょう症です。このような状態では、加わる力に対応できなくなり、曲がったり、折れやすくなります。
女性ホルモンのエストロゲンが少なくなると骨の分解・吸収がすすみます。閉経後の女性は、エストロゲンの分泌が激減しますので、骨が弱くなるのに拍車がかかります。
こんな状態の骨では、倒れたはずみで手をついただけで手首を骨折したりします。また、大腿部の付け根を骨折して、長い入院生活を余儀なくされてしまいます。骨折により動けなくなるため、脳細胞の間に存在するコラーゲンに刺激が加わらなくなり、コラーゲンが老化して脳細胞の老化をまねき、痴呆が発生することが多いことも指摘されています。
骨を強くするために、コラーゲンの骨組みを強くしましょう。そして、壁の材料に相当するカルシウムやリンを十分に補給しましょう。
骨は、体の構造をつくるとともに、中心部の骨髄で血液をつくります。
骨の機能が衰えてくれば、健康な血液もできなくなります。血液は全身の細胞に、酸素や栄養素を配給しています。その運搬役の機能の衰えと運行が十分でないと、十分な酸素と栄養などが行きわたらなくなります。
こうなると当然、コラーゲンの新陳代謝の材料のアミノ酸類も届かなくなります。このようにして、骨の老化が全身の老化をまねくことになります。私たちの体を構成しているすべての細胞は、血液という名のスープによって生かされています。
毎日、コラーゲンを十分に摂り、骨の働きをいつも若々しいものにしましょう。
コラーゲン
骨の成分の約80%はカルシウム、リンなどの無機質です。残りの20%は有機質で、そのうちの90%がコラーゲンです。私たちの体のカルシウムの99%は骨にあります。残りの1%は血液などの体液の中にあります。体液のカルシウムは、リンパ球に活力を与えたり、ホルモンの量の交通整理をします。
骨以外の1%のカルシウムが足りなくなると、骨のカルシウムが溶け出して応援にかけつけます。足りなくなる一方のときには、応援も大車輪になり、骨のカルシウムがどんどん血液の中に動員されて失われることになります。
骨がつくられる仕組みには、二通りあります。
一つは、成長期に軟骨からつくられる仕組みです。これは骨に長さを加えます。どんどん身長が伸びていき時期は、骨が盛んにつくられる時期です。
大人になると、骨は骨膜の下から新しくつくられて、その太さを保ちます。
骨は、常に新しくつくられ、一方では、古くなった骨は破壊され、血液中に再吸収されます。
骨の一生をみますと、成人になるまでは、次第に強く太いものになっていきますが、あとはだんだんと衰えていきます。しかし、老化の速度に個人差があるように、骨の老化にも個人差が生まれます。
まわりを見回してみても、同じ年代の人でも、腰が曲がってきたり、いつも腰痛を訴える人もいれば、姿勢が良くて元気に歩いている人もいます。
コラーゲンの補給をこころがけないかぎり、年を重ねるとともに、鉄筋の骨組みにあたるコラーゲンの線維が老化して不自然な架橋をつくります。架橋が張り巡らされると同時に、コラーゲンの新陳代謝も衰えて、どんどん分解され吸収されていきます。
その結果、コラーゲンの組織は弾力性をなくすとともに粗くなり、隙間ができてカルシウムやリンがくっつきにくくなります。
このような状態では、骨の組織が粗くもろくなってきます。大根にスが入ったように、骨がスカスカになってきます。これが骨粗しょう症です。このような状態では、加わる力に対応できなくなり、曲がったり、折れやすくなります。
女性ホルモンのエストロゲンが少なくなると骨の分解・吸収がすすみます。閉経後の女性は、エストロゲンの分泌が激減しますので、骨が弱くなるのに拍車がかかります。
こんな状態の骨では、倒れたはずみで手をついただけで手首を骨折したりします。また、大腿部の付け根を骨折して、長い入院生活を余儀なくされてしまいます。骨折により動けなくなるため、脳細胞の間に存在するコラーゲンに刺激が加わらなくなり、コラーゲンが老化して脳細胞の老化をまねき、痴呆が発生することが多いことも指摘されています。
骨を強くするために、コラーゲンの骨組みを強くしましょう。そして、壁の材料に相当するカルシウムやリンを十分に補給しましょう。
骨は、体の構造をつくるとともに、中心部の骨髄で血液をつくります。
骨の機能が衰えてくれば、健康な血液もできなくなります。血液は全身の細胞に、酸素や栄養素を配給しています。その運搬役の機能の衰えと運行が十分でないと、十分な酸素と栄養などが行きわたらなくなります。
こうなると当然、コラーゲンの新陳代謝の材料のアミノ酸類も届かなくなります。このようにして、骨の老化が全身の老化をまねくことになります。私たちの体を構成しているすべての細胞は、血液という名のスープによって生かされています。
毎日、コラーゲンを十分に摂り、骨の働きをいつも若々しいものにしましょう。
コラーゲン
2007年11月05日
コラーゲンの効用
- 元気になり気力がでる
- 短期間での視力改善
- 髪の毛が太く、濃くなる
- よく眠れ、目覚めがよくなる
- 血圧が安定する
- 冷え性の改善
- 肩こりが解消
- 関節の痛み、しびれ・マヒの改善
- 足腰の痛み、しびれ・マヒの改善
- 尿の出がよくなる
- 便秘改善
- 肥満解消
- 二日酔いの軽減
- 花粉症・アレルギー性鼻炎の改善
- アレルギー性湿疹の改善
- 四十肩・五十肩の改善
- 歯と歯ぐきがしっかりする
- 運動後などの疲労軽減
- 風邪をひかなくなる
- 生理不順などの改善
高齢化社会とコラーゲン
寝たきりの方は、力の刺激を受けないので全身のコラーゲンの新陳代謝が低下します。背中のコラーゲンの新陳代謝の低下から、分解されるコラーゲンが多くなり、新しくつくられるコラーゲンが追いつかない状態になると、皮膚の機能が衰えてきて、ひどい場合は破れて骨まで露出する深刻な事態となります。これが床づれと呼ばれるものです。
この床づれの予防とケアにコラーゲンの補給はかかせません。力の刺激がないときには、コラーゲンの補給を多くして、新陳代謝を高める必要があるからです。
食べ物を飲み込むことができない嚥下(えんげ)障害の方も深刻です。
長い間、鼻から入れたチューブで栄養をとる経管栄養を続けている方の苦痛は想像以上です。えんげ障害の患者さんには、姿勢の工夫や呼吸法、飲み込む筋肉を強くする訓練などが行われますが、なかなか改善されない例も多いそうです。
このような方にも、コラーゲンを積極的に与えて、全身のコラーゲンの新陳代謝をはかれば、全身状態の改善とともに、えんげ能力も増します。嚥下(えんげ)リハビリテーションに、コラーゲン補給は大切です。
現在、床づれや嚥下障害は、多くの老人ホームや病院で手に負えない深刻な問題となっています。コラーゲンは、この問題の解決に大きな貢献が期待できます。
コラーゲン